高市総理の発言を巡り緊張状態が続く日中関係の影響が香川県でも出始めています。高松市は大西市長などが11月20日から公式訪問する予定だった中国・南昌市への訪問団の派遣を延期すると発表しました。
高松市によりますと中国・南昌市から「高松市公式訪問団の派遣を延期してほしい」と連絡があったということです。理由について南昌市側は「現在の両国の状況では両市の交流事業の効果が十分に得られない」としています。
◆大西市長「再び訪問する機会が得られることを願っております」
これを受けて高松市は20日から4日間の予定だった、大西市長や市議会議長など4人の公式訪問を延期することを決めました。
高松市と南昌市は1990年に友好都市提携を結んでいて、今回、10年ぶりの公式訪問となる予定でした。
公益財団法人の高松市国際交流協会の事業として予定していた市民親善訪問団の派遣も延期するということです。
訪問団派遣中止について、高松市の大西市長は「高松市公式訪問団派遣が延期となりましたのは、南昌市からの申し入れによるものであり、致し方ないものと存じます。今後も南昌市との友好関係を保ち、再び訪問する機会が得られることを願っております」とのコメントを発表しています。
◆南昌市は中国・江西省の省都 高松市とは1990年から交流
高松市によりますと、南昌市は人口は約625万人の江西省の省都です。中学生の派遣など活発な交流を行っているほか、友好都市協定5周年を記念して、1996年に南昌市に建設された「高松・南昌友好会館」では、民間団体から派遣された講師が日本語を教えているということです。