8月の記録的大雨をめぐり、熊本市で河川の水位上昇を知らせるサイレンを鳴らすのが遅れた問題です。
10月から検証してきた外部委員会が14日市長に答申書を提出しました。
委員会は「多くの職員が市役所に参集したものの指揮系統に乱れがあった」とし「マニュアルの検証」や適切な避難に向けた「住民参加型の訓練」などを提言しました。
【澤田会長が答申書を市長に手渡す】
検証委員会は、これまでの審議でサイレン吹鳴の遅れについて「吹鳴の基準があいまいで職員の認識に違いが生じた」などとしていました。
【検証委員会 澤田 道夫 会長(県立大学教授)】
「想定を上回る職員が集まっていた。体制は取れていた。ただし指揮管理系統の乱れが生じた。そこについて今回見直しを行っていただくとお願いした」
14日市長に提出した答申で検証委員会は、「マニュアル検証チームをつくり来年の出水期までにマニュアルを改定」することそして「住民参加も含め定期的に訓練を実施する」また「災害対応に係るスペシャリストの育成」などを提言しました。
【大西 熊本市長】
「人為的なミスはあったと認められると思う。それから住民への呼びかけ。一緒に訓練をすることが十分にできていない。サイレン吹鳴だけでなくいろんなチャンネルで、これからも情報を発信していく」