テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「霧ともやの違い」と「風邪ひき七五三の法則」についてお伝えします。
「霧」と「もや」の違い、ご存じですか?
今回は、朝に発生した「霧」の話題から始まりました。
古山予報士:
ところで児玉さん、この霧と似たものに「もや」もありますが、2つの違いはご存じですか?
児玉アナ:
もやがかかってる、とか使ったことありますけど、確かに違いはわかってないです。
古山予報士:
ちゃんと違いがあるんですよ。見通せる距離の違いなんですね。

古山予報士によると、その違いは「視程(水平方向に見通せる距離)」によって明確に定義されていました。
霧(きり):視程が1km未満
もや :視程が1km以上10km未満
つまり「もや」の方が「霧」よりも薄く、遠くまで見通せる状態を指すわけです。
朝、視界が悪く車の運転に注意が必要なほどの日は「霧」、景色が少し白っぽく霞んで見えるような日は「もや」と判断できそうです。
冬の体調管理に!「風邪ひき七五三の法則」
続いて古山予報士紹介したのは、これからの季節にぜひ知っておきたい知識です。11月は「七五三」の季節ですが、お天気の世界にも七五三というものがあるそうです。

その名も、「風邪ひき七五三の法則」
なんともユニークな名前ですが、これは風邪をひきやすくなる気象条件を数字で示したもの。以下の3つの条件がそろうと、特に注意が必要になるそうです。
七:気温が7℃以下
五:前日より気温が5℃以上低い
三:湿度が30%以下
これらをひとつひとつ見ていきましょう。

七:気温が 7℃ 以下
この先、海沿いでは18(火)以降、山沿いでは15(土)以降、7℃以下が当たり前、という日が続いていきそうです。特に19(水)の朝は、山沿いで氷点下のところもあると予想されています。

五:前日よりも気温が5℃ 以上低い
こちらは17(月)から18(火)にかけて注意が必要です。17日まではポカポカ陽気が続いていきますが、18日は一気に気温が下がり、真冬の寒気が入りそうです。北風が吹いで「風冷え」の1日となりそうです。

三:湿度が30% 以下
15(土)の最小湿度は宮崎で43%、都城で36%と予想されています。湿度は2日後までの予想しか出ませんが、来週はこの数字よりも低くなるかもしれません。暖房を使うと、室内では20~30%程になることもあるので、加湿器の準備もしておいた方がよさそうです。
「七・五・三」という覚えやすい数字で、体調管理の目安がわかるのはとても便利ですね。
宮崎弁で「てげてげ天気予報」
最後に「宮崎弁DEてげてげ天気予報」のコーナー。今回は日之影町編です。

「しゅうあけ さむなるとげなばい こんしゅうまつに すとーぶやらだして ぬくなるごつしとかんと ぼくばい」
(標準語訳:週明けは寒くなるらしいよ。この週末にストーブなどを出して、暖かくなるようにしておかないと大変だよ)
古山予報士によると、今週末は、湯たんぽを出したり、冬服を出したり、新しい灯油を買い足したりしておいた方がよさそうです。
(テレビ宮崎)
