テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は古山予報士が「冬将軍」になりきって、寒さ対策をお伝えします。
突如現れた「冬将軍」が寒波を解説
この日の天気コーナーは、何やら不思議な雰囲気で始まりました。

古山予報士(冬将軍):
わが名は冬将軍!泰一郎、ちょっと来なさい。
児玉アナ(足軽):
はっ!
古山予報士が「冬将軍」になりきって登場し、コミカルな寸劇がスタート。どうやら、本格的な冬の寒さをもたらす「冬将軍」が出陣の準備を始めたようです。
古山予報士(冬将軍):
今年はそろそろ出陣の季節じゃ。いつがいいかのう?
児玉アナ(足軽):
将軍、早ければ、あす(18日)がいいかと思われます。なぜならば今年の夏は暑かったからでござるからな。

古山予報士(冬将軍)によると、2025年は6月、9月、10月と過去最高気温を記録し、夏の平均気温も過去最高タイとなりました。「暑かった夏とのバランスを取るため」というユニークな理由で、いよいよ冬将軍の出陣が決まりました。
古山予報士(冬将軍):
これは、冬の寒さでバランスを取らねばならんなぁ。よし、いよいよあす、出陣じゃ!
児玉アナ(足軽):
おー!!
では、この「冬将軍」とは一体何なのでしょうか。
これは、冬の寒さを擬人化したもので、シベリア高気圧がもたらす強い寒気を表します。

上空1500m付近の寒気の動きを見ると、薄い水色で示された「真冬並みの寒気」が、18日から19日にかけて宮崎県内の一部に流れ込む予想となっています。まさに、今シーズン一番の寒波が波のようにやってくるのです。
さらに、「冬将軍」がやってくるときの天気図には特徴があります。

18日午前9時の予想天気図を見ると、日本の西に高気圧、東に低気圧が位置する「西高東低」の気圧配置。典型的な冬型の気圧配置です。天気図上に描かれた等圧線が、たて縞模様になり、その間隔が狭いことから、北からの冷たい風が強く吹くサインとなります。
知っておきたい!風と「体感温度」の関係
「冬将軍」の到来で気温が下がるだけでなく、北風も強まる18日。古山予報士(冬将軍)は、寒さを理解する上で重要な「体感温度」について解説しました。

古山予報士(冬将軍):
風速が1メートル増すごとに体感温度は1度下がると言われていて、気温マイナス風速、ということで体感は各地10度以下となりそうなんじゃ。
例えば、宮崎市の18日の最高気温は16℃の予想ですが、最大風速が8m/sなので、体感温度は「16 - 8 = 8℃」となります。高千穂では、最高気温10℃、最大風速4m/sで、体感温度はなんと6℃に。実際の気温の数字以上に寒く感じるのは、この冷たい風が原因だったのです。
この知識があれば、服装選びも変わってきますね。冬物のコートやストールで、風から体を守ることが大切だと古山予報士(冬将軍)は話していました。
寒い夜空を見上げてみませんか?「しし座流星群」
厳しい寒さの話が続きましたが、18日の朝にかけてはそこまで冷え込みは強まらない予想となっていて、素敵な天体ショーも待っています。

17日の夜は、「しし座流星群」が活動のピークを迎えます。見頃は深夜から18日の明け方にかけて。見られる流れ星は1時間に4個ほどと、根気が必要です。

もし見ることができれば、写真のように流れ星の跡(流星痕)がくっきりと見えるのが特徴です。観測のポイントは「空を広く眺めておくこと」。1つでも見られたらラッキーな流星群だそうです。観測する際は、暖かい服装を忘れないようにしましょう。
(テレビ宮崎)
