参議院予算委員会は、13日も高市首相らが出席して質疑が行われ、自民党と日本維新の会が合意した衆議院の議員定数の「1割削減」などが論点となりました。
公明党・石川参院幹事長:
自民党と維新の連立合意にある定数削減。素朴な疑問なんですが、なぜ1割なのか。
高市首相:
なぜ1割か。日本維新の会から1割という提案をいただきました。
公明党・石川参院幹事長:
言われたからそのまま受け入れた。
高市首相:
5割とか言われたら受け入れておりません。
公明党・石川参院幹事長:
2割だったら、どうでしたか。
高市首相:
これ持って帰ったら自民党の中で、ボコボコになるかと思いながら、いろいろ思いを巡らしましたが、(1割削減は)割と納得感の得られる規模なのではないかと思います。これ以上、減らしすぎても、国民を代表する国会議員の数が減りすぎてしまう問題もある。
高市首相は、「合意に従って与党の考え方を整理した上で、各党と真摯(しんし)に議論させてもらう」と述べました。
一方、参政党の神谷代表は、高市首相の持論でもある「スパイ防止法」の早期制定を求めました。
参政党・神谷代表:
外国からの工作をはねのけるためにも「スパイ防止法」の制定、急務だと思いますが、「スパイ防止法」の制定に向けて高市総理の考えをお聞かせください。
高市首相:
「スパイ防止法」の制定は、私自身が総裁選挙で訴えていたことでもある。外国勢力から日本を守っていく。そういった対応をこれから検討していきたい。
また、神谷代表がSNS上での虚偽やデマによる権利侵害への対応を求めたの対し、高市首相は、「場合によっては命を落とすこともある。公益を損ねるものについては対応を考えなければいけない」と応じました。
一方、高市首相が検討を指示した労働時間の規制緩和を巡る質疑の中で、自身の最近の睡眠時間を明かす一幕もありました。
高市首相:
男女がともに希望に応じて育児や介護とも両立できるような働き方、これを実現していくことは必要だと思います。私も今、睡眠時間はだいたい2時間から、長い日で4時間です。お肌にも悪いと思っております。
高市首相は、「仕事もできて余暇も楽しめる状況になれば非常に理想的な姿だ」とした上で、「制度や仕組みは作ってきている。さらに改善ができればいい」と述べました。