ルーマニア政府は6日、町に侵入し人に危害を加える恐れのあるクマをただちに射殺することができる緊急措置を承認しました。
ルーマニア国内には1万から1万3000頭のヒグマが生息しているとみられ、地元メディアによると、2024年までの20年間でクマに襲われ26人が死亡し、274人が負傷しています。
こうした被害を受けて、ルーマニア政府は6日、町に侵入し人に危害を加える恐れのあるクマをただちに射殺することができる緊急措置を承認しました。
この措置には、人に対する恐怖心がなくなりリスクが増大するとして、クマへのエサやり行為に最大で約100万円の罰金を科すことも含まれています。
会見を行ったブゾイアヌ環境・水利・森林相は「生物多様性の保護とコミュニティの安全を両立できる、バランスの取れた選択肢となることを目指している」と述べました。