笑気麻酔・エトミデートを販売目的で所持していたとして、沖縄県内を拠点に活動する違法薬物の密売組織のトップの男が逮捕されていたことが分かりました。

医薬品・医療機器の販売目的貯蔵の疑いで逮捕されたのは、福岡県福岡市に住む無職の21歳の男です。

警察によりますと、男は3月、当時住んでいた浦添市仲西の自宅で、指定薬物「エトミデート」を含む液体およそ63.84グラムを販売目的で所持していた疑いがもたれています。

2月ごろから男が所属する違法薬物の密売組織による恐喝未遂事件が相次いでいたことを受け、警察が3月に男の自宅を捜索したところ、エトミデートを吸引するための機器およそ30個が見つかりました。

男は10月2日、福岡市の自宅で大麻を所持していた疑いで現行犯逮捕されていて、警察はその後の捜査でエトミデート所持の容疑も固まったとして再逮捕しました。

男が所属するグループは、SNSを使ってエトミデートを販売していたとみられ、県内で9月末までにエトミデート所持の容疑で検挙された10人のうち、ほとんどがこのグループから購入していたということです。

エトミデートを販売目的で所持していた疑いでの逮捕は全国で初めてで、警察は暴力団が関与していた可能性を視野に、入手経路などを詳しく調べています。

沖縄テレビ
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