富山県は大雪で高速道路や国道が通行止めとなった場合、並行する「県管理道路」も同時に通行止めとする方針を計画に初めて盛り込みました。

県境をまたぐ移動を制限し、大規模な立ち往生の発生を防ぐねらいです。

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これは13日に開かれた県の会議で報告されました。

大雪の際、高速道路や国道とともに通行止めとなるのは、石川県境と岐阜県境付近に位置する5つの県管理道路です。

石川県境では北陸自動車道と国道8号がともに通行止めとなった場合、小矢部市五郎丸、南砺市川西、南砺市法林寺を結ぶ3つの路線も通行止めとします。

岐阜県境付近では東海北陸自動車道が通行止めとなった場合、南砺市利賀村栃原と西赤尾、南砺市大鋸屋と下梨を結ぶ2つの路線を同時に通行止めとします。

いずれも県をまたぐ大規模な移動を制限します。

背景にあるのが大雪による交通障害です。

昨シーズン、県内では石川へつながる国道304号で車のスタックが相次ぎ40台あまりのトラックなどが立ち往生しました。

この時、交通量の多い北陸自動車道と国道8号はともに通行止めで、並行する国道304号に交通量が集中したとみられています。

今回の県の方針は、高速道路を降りた車が県道などでスタックして大規模な渋滞を起こすケースを未然に防ぐのが狙いで、雪対策の計画に初めて盛り込まれました。

*県道路課 雪対策係 藤木慎一係長
「災害級の大雪の際には不要不急の外出自粛をお願いする。沿線住民の方の負担がないように情報発信を早めにしたい」

NEXCO中日本と国土交通省は、大雪が予想される場合の「予防的通行止め」を遅くとも3時間前には周知するとしていて、県も同時に通行止めを行う際の周知を徹底するとしています。

また、県は今年度新たな取り組みとして、県管理道路の除雪状況を示すマップをホームページ上に公開します。

除雪作業が完了してからの経過時間を色分けして表示するもので、外出の際に役立ててほしいとしています。

気象台は今年の冬、12月~2月に降る雪の量は平年並みを見込み、日によっては大雪となる可能性があるとしていて早めの備えが必要です。

(富山テレビ放送)

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