クマの被害が相次いでいることを受けて、北海道や東北地方の副知事などが13日に環境省を訪れ、緊急銃猟の体制整備に関する予算の確保などを要望しました。
環境省を訪れたのは、北海道と東北6県、それに新潟県の副知事など8人で、代表して秋田県の神部秀行副知事が環境省の職員に緊急の要望書を手渡しました。
北海道東北知事会は、11月6日に開かれた会議でクマ被害について意見を交わし、国に対し緊急銃猟の体制整備などの予算確保を求める提言を取りまとめていました。
要望では緊急銃猟などの予算確保のほか、公務員が捕獲にあたる「ガバメントハンター」の整備を検討すること、それにクマを捕獲する際にけがをした場合の補償や必要な財政支援を行うことなど8項目に上ります。
秋田県・神部秀行副知事:
「これまでも国から様々な面で支援してもらっているが、緊急事態と非常事態だと捉えているので、そういった事態に鑑みて支援の拡充をお願いしたい」
これに対し、環境省自然環境局の堀上勝局長は「今しなければいけないことをしっかりやって、来年の春以降も予算を付けて対応する。利用しやすい支援制度にしていきたい」と述べました。