2022年に安倍元総理を銃撃し、殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判で、7日目のきょう=13日、山上被告の母親の証人尋問が始まりました。
傍聴席からはついたてで遮られた状態で母親の様子はうかがえません。
母親は旧統一教会に入信した時のことについて「統一教会の若い女性が訪ねてきて、(山上被告の)兄の病気の話をしたら『姓名判断をする』と言われた。教団の施設に行って、その次の月に入信し、2000万円献金した」と説明しました。
■「統一教会の若い女性が家を訪ねてきて兄の病気の話をしたら姓名判断をすると」
山上被告の母親は旧統一教会に入信した経緯について語っていきました。
【山上被告の母親】「統一教会の若い女性が家を訪ねてきて、(山上被告の)兄の病気の話をしたら姓名判断をすると言われた。
そして家系図を見るから、3日以内に『ビデオセンター』(教団の施設)に来てくれと言われ、3日目に行った(1991年7月のこと)。
『家系図を見よう』と言われ、親族の命日や離婚したとか、家系図に書き込まれた。
『いろいろありますね』と言われた」
(Q.何のせいと言われたのか?)
【山上被告の母親】「先祖は神と言われ、アダムとエバの創造と堕落の話。神の範疇を超えてしまった」
(Q.家系図では誰が堕落と言われた?)
【山上被告の母親】「人類全部。8月に入信し、8月30日に2000万円献金した。2000万は自分がそれくらい(献金を)したらいいと思っていた(金額だった)ので、不思議でびっくりした」
■入信から7カ月で「5000万円」献金
また母親は、翌年3月終わりに3000万円献金していたことも説明しました。
(Q.5000万払えば山上被告の兄の命は助かると思ったのか?)
【山上被告の母親】「はい」
(Q.死んでしまうと思ったのか?)
【山上被告の母親】「不安があった」
(Q.統一教会からそう言われたことは?)
【山上被告の母親】「ないですけど、私がそう思った」
(Q.言われたわけではないんですね)
【山上被告の母親】「ないです。他の子供たちには申し訳なかった」
(Q.それはいま?当時?)
【山上被告の母親】「いま。当時はそんなことに頭が回らなかった」