鮭川村の初冬の風物詩「ウライ漁」が最盛期を迎え、水揚げと採卵作業が盛んに行われている。

きりっと冷えた朝。
鮭川村でピークを迎えた「ウライ漁」。

ウライとは、アイヌ語で「簗(やな)」を意味する金属製の仕掛けのことで、秋になると川をせき止め、重機を使って3日がかりで完成させる。

この時期は多い時で数10匹。
囲いの中に遡上(そじょう)するサケを誘い込み、網で捕まえる昔ながらの漁。

水揚げは数日前から本格化し、数匹ずつ豪快に引き揚げた後、メスの腹から赤い卵を採り出し受精させる。
人工ふ化させ、2026年春に約100万匹の稚魚を放流する計画だが、海水温の上昇などで秋サケ漁は全国的に記録的な不漁となっている。

(最上漁協鮭鱒部会鮭川支部ウライ部会・佐藤清雄さん)
「遡上が遅れているのか、数が少ないのか、はっきりしたことはわからないが、“鮭が来る川”鮭川ということで、段々と水揚げは増えているので今後に期待している」

鮭川村の初冬の風物詩「ウライ漁」。
例年並みの2000匹の水揚げを目標に12月中旬まで続く。

さくらんぼテレビ
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