今シーズン、県内各地で養殖のカキの死滅が相次いでいる問題で県はその原因について海の「高水温」と「高塩分」が影響した可能性を明らかにしました。
県内各地で今シーズン養殖のカキの異変が目立ち、東広島市安芸津町の生産者は水揚げした9割以上のカキが死滅しています。
【森尾水産・森尾龍也 代表】
「もうほとんど生きているカキが3つ4つくらいしか全部口を開けている。死んでいなかったら大豊作なんじゃけどね」
県の水産海洋技術センターで過去の文献などを基に調べたところ、夏以降、高水温と高塩分の状況が長く続きカキが弱ったとみられる見解を示しました。
県内の海水温が平年より高く本来よりも塩分濃度が高かったことでカキの実に負荷がかかり、夏から秋にかけてカキが大量に死んでしまう原因につながったのではということです。
県によると呉市から東広島市安芸津町にかけて被害が深刻で。今後、生産者と意見交換会を行うなどし対応について検討するとしています。