高市首相は13日、参議院予算委員会で、日本維新の会と共に与党として目指す議員定数の1割削減を巡り、「なぜ1割か」と問われ「日本の維新の会から、1割という提案をされた。5割とか言われたら受け入れていない」などと応じた。

議員定数の削減を巡り、公明党の石川博崇参院議員は高市首相に対して「自民党と維新の連立合意にある(議員)定数削減、1割を目標にとされているが、素朴な疑問だが、なぜ1割なのか、2割でなく3割でなく、なぜ1割なのか」と与党が目標に掲げる1割という削減数に疑問を呈した。

高市首相が「日本の維新の会から、1割という提案をされた。身を切る改革の第一歩と、一丁目一番地ということだった」と応じると、石川氏は「(維新から)言われたからそのまま受け入れたのか、何か考えがあって1割っていうのは適切だと思ったのか」と更に問いただした。

これに対して高市首相は「5割とか言われたら受け入れていない」と述べた。

さらに石川氏が「2割だったらどうだ」と食い下がると、高市首相は「1割という提案は確かに日本維新の会からされたものだ。私も、これ持って帰ったら自民党の中でボコボコになるかと思いながら、いろいろと思いを巡らせた。ただ、身を切る改革として定数削減については多くの国民が反対しておらず、むしろ賛同の意見も多い。割と(国民の)納得感を得られる規模なのではと思う。これ以上減らし過ぎると、国民を代表する国会議員の数が減りするという問題もある。これは妥当かなということで合意をした」と、維新との連立合意に至った当時を振り返った。