12日、高市首相が臨んだ参議院の予算委員会。
初対決で激論を交わしたのは立憲民主党の蓮舫議員です。
立憲民主党・蓮舫議員:
総理、ご就任おめでとうございます。政治信条や政策の優先順位は違うけれど、心から高市首相に頑張ってほしいと願っている。体にも気をつけて頑張っていただきたい。
高市首相:
ありがとうございます。政治家としてやり抜きたいこと、しっかりやらせていただきたい。
冒頭、エールを送った蓮舫議員ですが、一転、「きょうは耳の痛いことを指摘します。選挙を経ていない佐藤官房副長官をなぜ任用したのか」と、いわゆる裏金議員の佐藤啓参院議員を政権の要職の官房副長官に起用したことを追及しました。
高市首相:
(地元が同じ)奈良県だからよく知っているというのもあるが、私の考え方とか、性格も含め、よく承知してくれていて、私にとって耳の痛いことも直言してくれる存在。私は深い信頼を寄せている。
立憲民主党・蓮舫議員:
(参議)院の運営に支障が出ているのは、総理の人事なんですよ、どう思うか。
高市首相:
混乱が生じているとしたら大変申し訳ないことですけど、不記載があったが、司法の場で処分を受けたわけでもない。本人もいろんなところで説明している。
立憲民主党・蓮舫議員:
私は自民党さんの人材がそんなに乏しいと思っていない。他にも優秀な人たくさんおられると思っている。この人事、いったん白紙にしませんか。
高市首相:
一度任命したものを白紙にするつもりはない。不記載のあった方もいるが、全員に活躍していただきたい。
さらに蓮舫議員は、企業・団体献金の規制強化を要求。これに高市首相は…。
高市首相:
委員からは重要なご指摘をいただいたと思っている。今後検討させていただきます。
立憲民主党・蓮舫議員:
私、きょう検討という言葉を何回聞けばいいのでしょうか。今すぐ協議して法改正しませんか。
高市首相:
党で検討させます。
そして午後3時半ごろ、高市首相と国民民主党の榛葉幹事長が初対決。
こう切り出しました。
国民民主党・榛葉幹事長:
いま高市・片山のコンビは「さいきょう」コンビといわれている。さいきょうの「きょう」は最も強いだけでなく、最も恐れられている“最恐”。この評価どう思うか。
高市首相:
残念です、恐ろしい方の字だったんですね。私ってそんなに性格悪いかなと、夫にいっていた。強い方の最強コンビで頑張る。
高市首相は12日、国民民主党の玉木代表と面会。
玉木氏が所得税が生じる年収の壁を178万円まで引き上げることなどを要求したことについて…。
国民民主党・榛葉幹事長:
総理、なるべく178万円に近づける努力をしてほしい。
高市首相:
対決よりも解決ということを目指すのであれば、お互いに関所を乗り越えていかないかんと思っています。
また、榛葉幹事長は自動車を巡る税金について、“最恐コンビ”の片山財務相に問いただしました。
国民民主党・榛葉幹事長:
走行距離課税というものがある。みなさんから「これやらないよね?」といわれる、やりませんよね?
片山財務相:
ご指摘のいわゆる走行距離課税について、政府として具体的に検討していません。
国民民主党・榛葉幹事長:
ありがとうございます。きょう寝られそうです。
予算委員会は13日も行われます。