仙台市泉区紫山の仙台白百合学園中学・高校で12日午前、敷地内を徘徊するクマ1頭の姿が防犯カメラに捉えられた。学校ではこの日、最終下校時刻を早めるなど対応に追われた。
警察などによると、12日午前10時30分ごろ、学園に隣接する修道院の出入り口付近で、出勤途中の教員が体長およそ50センチの子グマを目撃した。クマは一時その場にとどまったが、やがて近くの宮城大学方面の山林へ立ち去ったという。
学校の防犯カメラにも記録されており、映像には歩くクマの姿がはっきりと映っていた。けが人は確認されていない。
仙台白百合学園では生徒の安全を確保するため、下校時刻を早める措置を取った。
近くの宮城大学や宮城県図書館などでもクマの目撃情報が相次いでおり、警察は同一個体の可能性があるとみて、警戒を強めている。