東京・世田谷区は太平洋戦争中の民間の空襲被害者に、1人あたり3万円の見舞金を支給する独自の支援策を来年1月に施行することを目指しています。
見舞金の支給対象は、太平洋戦争が始まった1941年12月8日から、1945年9月7日までの間に、空襲や艦砲射撃などで負傷し、身体や精神に障害のある区内在住者で、1人につき1回、3万円が支給されます。
11日に開かれた世田谷区議会福祉保健常任委員会で区から条例案に関する説明がなされ、12月に区議会で採択されれば来年1月に施行されます。
区によると、対象者は約90人になる予定で、来年1月から申請の受付を開始し、来年度から支給を始めるということです。
条例案には、「戦後80年にあたり、区として民間の空襲被害者に対し、いたわりとお見舞いの気持ちを表す」と明記されました。