職種も年次も関係なく、1500人以上の社員が“学び直し”を行う大規模なリスキリングイベントの効果とは。

参加社員:
三角か。そうするしかないよね。やばい!向こう考えてる!考えたらあかんて!

指導者:
いいね!最高だね!

チームに分かれて段ボールを積み合う人たち。

指導者:
その状態で台車を押さずに体勢だけ作って。多分こちらの方は私のつま先見えます?

参加社員:
見えないです。

これは、大手化学メーカー「レゾナック」が国内従業員を対象に開いた初めての大規模リスキリングイベント「ラーニングフェス」です。

職種も年次も関係なく、希望した社員1500人以上が参加。
2日間の研修で約60種類の講演、ワークショップ、交流など多様なコンテンツから自分の学び直したいステージを自由に選択できます。

モノづくりブース「感電体験」では、ぬれた状態での感電を体感し危険を学びます。

製造工場での様々な作業を体験できるほか、半導体の研究を行う部署ではVRを使った研究業務の体験もできます。

徳島県から参加したという製造管理業の社員は「自分の受けたいやつをその場で受けられるし、みんなが集まるので、初めての人とも交流できるし非常にいいイベントだと思う」と話しました。

学ぶだけではなく、社員同士が普段関わらない業種を体験することで、社内の様々な仕事への理解を深めることにつなげています。

会場には、レゾナック社長自ら名前とスローガンを書いたのぼりを背負い、各ブースを回り社員と交流を図る姿もみられました。

レゾナック・ホールディングス 高橋秀仁社長(高ははしごだか):
「従業員の方が話しかけやすい雰囲気をつくりたいよね」っていうアイデアからのぼりを立てた。

イベントを企画したレゾナック・ホールディングス CHRO人的資本経営部の新山覚士さんは「自分を高めていこう、高め合っていこうという仲間がこれだけたくさんいるんだということに気づいて、職場に帰って切磋琢磨(せっさたくま)して、みんなで一緒に強いレゾナックをつくっていけるとうれしいなと思う」と話しました。

このイベントを通じ、会社から与えられる学びではなく、“自ら選び自分に合った形で学ぶことの楽しさを感じてほしい”としています。

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「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
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