イカの加工食品を製造する酒田市の会社が、原材料に「外国産のイカ」を使用していながら「国産」と表示していたとして県から指示を受けた。

食品表示法に基づき11日付けで県から指示を受けたのは、主にイカの加工食品を製造する酒田市の「山形飛鳥」。

県によると、山形飛鳥は原材料のイカに「国産のスルメイカ」とアルゼンチン産の「アルゼンチンマツイカ」を混ぜて使ったにも関わらず、「国産」と表示し、国産のイカだけを使っているかのように表示していた。

おととし9月から今年6月までの間に、59商品・あわせて47万個あまりの商品を、一般の消費者が購入する加工食品として、表示責任者で関連会社の飛鳥フーズに販売したことが分かっている。

県や東北農政局が去年9月から今年9月までの間に複数回、立ち入り調査を行って発覚した。
山形飛鳥は県などの聞き取りに対し、「酒田沖も含めスルメイカの漁獲量が減り、受注に対してイカが足りなくなってしまった。注文に応じざるを得ず、別のイカを入れた」と話しているという。

県はきょう、山形飛鳥に対し、「製造・販売している全ての食品の点検をただちに行い、不適正な表示は速やかに是正すること」「原因の究明・分析を徹底し、チェック態勢の強化など再発防止策を講じるよう」指示した。

また、表示責任者の飛鳥フーズも11日、農林水産省から指示を受けている。県が、食品表示法に基づいて事業者に指示を行ったのは2013年以来12年ぶりで、県は、水産加工品を製造する県内57の事業者に文書で注意喚起を行った。

さくらんぼテレビ
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