所有者に無断で山林を伐採する「盗伐」の被害にあったとして、県内に住む3人が、林業会社や原木市場などを相手取り、損害賠償を求めて提訴しました。

(被害にあった70代男性)
「汗を流して、体力を使って、大事に育てた山が、一瞬にして無くなったんです。なぜ山主の許可も無く、木を切ることができるのか、私の気持ちは激怒しかありません」

訴えを起こしたのは、宮崎市の70代の男性など3人です。
原告側によりますと、2016年から2021年にかけて、それぞれが串間市とえびの市に所有する山林、合わせて836立方メートルに植えてある、スギやヒノキを無断で伐採されたとしています。

(原告訴訟代理人 只野靖弁護士)
「伐採届が出ていて、この木を刈る。しかし、その周辺の木も刈ってしまう、そういう典型的な手口だ。単に盗伐ではなくて、山が破壊されてしまっている」

また、原告の弁護士は、盗伐された木材が持ち込まれる県内の原木市場が、違法な木材を合法な木材であるかのように装う役割を果たしていると指摘。

原告側は、伐採業者と山林ブローカー、原木市場などを相手取り、10日付けで宮崎地裁に、合わせておよそ2390万円の損害賠償を求めて提訴しました。

原告側によりますと、伐採業者など被告側はいずれも責任を否定しているということです。

テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。