宮城県白石市の住宅敷地内で、クマが柿の木に登り、実を食べる様子が約9分間にわたり撮影された。映像には、柿の木の上で器用に枝を渡りながら、次々と実を食べ続ける姿が収められている。
目撃されたのは10月初旬の午後5時ごろ、白石市福岡蔵本にある住宅の敷地内。住人が庭の柿の木に登っていた体長約1.5メートルのクマ1頭を発見し、警察に通報した。
住人は自宅の中から窓越しにその様子を撮影。クマは木をスルスルと登り、見つけた実を次々と口に運んでいった。枝を渡ってさらに高い位置へ登ると、ひたすらもぐもぐと柿の実を食べ続け、空腹を満たしたのか、約9分後には木を下りて近くの山林へ姿を消した。
警察が駆け付けた時にはすでにクマの姿はなく、住人にけがはなかったが、庭の柿の木は食い荒らされていたという。
住人によると、同じ日の午前5時ごろにも近くの木で、同じクマとみられる個体が目撃されていた。県内各地でクマの出没が相次いでおり、今後も注意が必要とされている。