俳優の仲代達矢さんが亡くなった事が分かった。92歳だった。

仲代さんは1932年東京都生まれ。戦後に俳優を志し俳優座4期生として入所した。

「ハムレット」「四谷怪談」など多数の舞台に出演した他、映画界では小林正樹監督に見いだされ、「黒い河」「人間の條件」「切腹」などに出演した。

また黒澤明監督の「用心棒」「影武者」「乱」に出演した他、成瀬巳喜男監督、岡本喜八監督、市川崑監督、五社英雄監督など、日本を代表する名監督の作品に多数出演した。

アカデミー賞とカンヌ・ヴェネツィア・ベルリンの世界三大映画祭全てで出演映画が受賞した実績を持つ。

1975年に自宅にあった小さな稽古場から生まれた無名塾のトップとして、役所広司さんをはじめ多くの後進も育てた。

2015年に文化勲章を受章した際には、「たまたま俳優という商売を選び、それから60数年。みんなと喜びを分かち合おうと思ってますが、こんな章をいただいたので、引退が少しでものびればいいなと思ってます」と話していた。