南米ブラジルで大規模な竜巻が発生し、6人が死亡、1000人以上が家を失い、非常事態宣言が出された。また、ハワイ島の火口では溶岩が噴出、“大西洋のハワイ”テネリフェ島では高潮などで3人が死亡するなど、各地で自然災害が相次いでいる。

ブラジルの町で住宅の9割が竜巻被害

ブラジル南部・パラナ州で7日、大規模な竜巻が発生した。

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直撃を受けたリオ・ボニート・ド・イグアスの町では、辺り一帯の住宅が屋根などを吹き飛ばされているのが確認できる。

竜巻の風速は約70mに達し、この町では住宅など9割の建物に被害が及んだという。

パラナ州当局によると、この竜巻で14歳の少女を含む6人が死亡したほか、少なくとも750人が重軽傷を負った。

また、1000人以上が家を失い避難を余儀なくされているという。住民らのショックは計り知れない。

住民:
つらいよ。言葉にできない。どう話せばいいのだろう?ただ喪失感があるだけだ。

州知事は「前例のない大惨事だ」と述べ、当局は非常事態を宣言した。

被害が及んだ世帯に、最大5万レアル=日本円で約140万円の支援金を給付する方針を固めるなど、支援に乗り出している。

ハワイ島キラウエア火山で溶岩噴出

一方、アメリカ・ハワイ島では8日、キラウエア火山の火口から溶岩が噴出しているのが確認された。

キラウエア火山は世界で最も活発な火山の一つで、去年12月から断続的に噴火が続いている。今回は溶岩が頂上の火口内に留まっていて、周辺の建物などに被害は出ていないという。

“大西洋のハワイ”荒波で3人死亡

そしてヨーロッパでは“大西洋のハワイ”と称される、スペイン・テネリフェ島の美しい景色が荒波によって一変する事態となった。

地元メディアによると、8日、テネリフェ島の各海岸で強風と高潮の被害が相次ぎ、男性2人と女性1人が波にさらわれ死亡した。

また、フランス人観光客6人を含む15人が波に流されるなどしてけがをしたという。

地元住民:
2つの波がぶつかって、防波堤を越えて押し寄せました。そこで泳いでいた人たちは、波にのまれました。

現地の消防当局は、前日から「波が2.5mから4mに達する恐れがある」などとして警戒を呼びかけていた。
(「イット!」11月10日放送より)

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