春の高校バレー熊本県大会の決勝戦が8日上益城郡御船町で行われ男子は鎮西、女子は信愛女学院が全国大会出場を決めました。
女子の決勝戦は、5連覇を狙う熊本信愛女学院と5年ぶりの優勝を目指す鎮西の対戦です。
第1セットを失った鎮西は第2セット23対23の場面でエース五瀬 美汐にボールを託します。
【実況 郡司琢哉アナウンサー】
「〈もうここはエースしかない〉という状況で決めていきました!五瀬美汐」
さらに、信愛のスパイクをブロックで仕留め、このセットを奪います。
続く第3セットも競る展開。信愛は終盤、ここまで打数があまり多くなかったエース鹿子木 美優にトスを集めます。
【実況】
「ここは1本で切りました。鹿子木レフトからのスパイクです」
【実況】
「速攻を見せておいて、ライトに持っていく強烈なスパイク」
大事な場面でエースが決め、このセットを奪い返します。
続く第4セット、信愛は鎮西のエース五瀬を徹底マークします。
【実況】
「エースが打っていく!ここも3枚ブロックついていました。
開いて二石、ここは3枚ブロックからの切り返し!信愛女学院」
ブロックで相手エースの攻撃を封じ優位に立った信愛が、最後は鹿子木のスパイクで
試合を決め5連覇を達成しました。
【信愛女学院 鹿子木 美優 主将】
「勝ち急がずに、どんな状況であってもしっかり2点差つけて勝ち切るということを大事にしました」「日本一に向けてさらにレベルアップできるよう頑張っていきたいと思います」
男子は今年、インターハイと国スポで日本一に輝いた鎮西と、熊本工業の対戦。
日本一のチームを一目見ようと会場は立ち見が出るなど超満員に。
そんな中、鎮西はエース岩下や2年生エース一ノ瀬を軸に攻撃を組み立て優位に試合を進めます。
一方の熊工は決勝でスタメン起用された3年生2人が躍動。オポジットの森田、そしてミドルブロッカーの水上が要所で得点を決め王者鎮西に食らいつきます。
それでも、鎮西はWエースだけではなく、ミドルブロッカー西原や速さのあるサイドの大石をうまく使い相手に的を絞らせません。
2セット目以降は一ノ瀬もギアを上げ、次々と強烈なスパイクをたたき込みます。
【実況・後藤祐太】
「コートに当たるボールの音が他の選手とは違いますね」
【解説・諸隈直樹さん】
「アタッカーでたたけるのが非常に才能ですよね」
【実況・後藤祐太】
「ここは一ノ瀬が助走に入ってバックアタックだー」
【解説・諸隈直樹さん】
「鎮西のエースはみんなこのバックアタックを決めていきますからね」
鎮西は持ち味のブロック力も健在。
そして…
【実況・後藤祐太】
「バックアタック2年生、最後はブロックー。2年生松田のスパイクを2年生一ノ瀬がシャットアウトして25点目!」
鎮西がセットカウント3対0のストレートで熊本工業を下し、初の全国3冠に向けて
選手権出場を決めました。
【エース一ノ瀬漣(2年)】
「チーム全体が一回り成長して、春高本戦では他のチームを引き離すようなバレーで
3冠を取りたいです」
女子の信愛女学院と男子の鎮西は、年明け1月5日から東京体育館で開幕する全国大会に出場します。