9日までの3日間、ゲームアプリ「ポケモンGO」のリアルイベントが長崎市内で開催されました。
いつもと違う街の混み具合に驚いた人も多かったと思います。
まさにポケモン一色となったこの3日間を振り返ります。
イベント初日、7日金曜日の長崎駅周辺の様子です。
ポケモンのサンバイザー、スマホを手にゲームを楽しむ人。
国内だけでなく海外からも3万人以上のプレイヤーが集まりました。
ゲームアプリ「ポケモンGO」はスマートフォンなどの位置情報を使ってポケモンを捕まえるゲームです。
そのリアルイベント「ワイルドエリア」は2024年、福岡で初開催。
イベントで街を訪れた人は約40万人経済波及効果は42億円にも及びました。
長崎でのイベントでは初めて市内各地を巡る周遊型にし、ゲームを楽しみながら観光できるようにしました。
イベントを企画したナイアンティックの石塚さんはそのねらいについて・・
ナイアンティック 「Pokemon GO」 UXデザイナー 石塚尚之さん
「(長崎の)街並みの豊かさ、行く先々で温かく迎えてくれていること、それらを歩いて巡ることができることに親和性を感じている」
新地中華街はこのにぎわい。
こちらの店では「ながさき未来応援ポケモン」のデンリュウの角煮まんが大人気です。
岩崎本舗西浜町店 山口勝也 店長
「ポケモンGOのイベントが始まってから1日200~300個は出ている」「結構普段からオススメのちゃんぽん屋を聞かれたりするが、そういう会話も生まれやすい」
「路面電車の1日乗り放題の切符を買っていろんなところを回っている」
「(観光を)楽しみながらポケモンGOもしつつという感じ」
イベントのキャンペーンに参加した店舗では買い物をしてゲーム画面を見せるとステッカーがもらえる企画も。
反響を尋ねると、なんと普段の倍の人が来たそうです。
荒木鰹節店 荒木仁 代表
「ここまで大きなイベントとは知らなかった。にぎわっていい」「一緒に遊んでいる気持ち。楽しかった」
ホテルも満室が相次いだようです。
ktn記者
「こちらの宿泊予約サイトで8日から1泊2日で調べてみると9軒が見つかったがこの目的地にある宿の94%がこのサイトで予約できない」
「カプセルホテルも3万円を超えている」
「長崎で開催予定と出た瞬間に(ホテルの予約を)取った」
「この後、佐賀まで帰らないといけないのでこの街に滞在できない。長崎ではホテルが見つけられなかった」
街中を取材していると歩きスマホをする人や電停の外に伸びる長い行列など危ないと感じる場面も。
主催者側では街中にフラッグや提灯などを多く設置しゲームと街に一体感がでるよう工夫したということです。
APACイベント統括 三宅那月さん
「参加者には長崎市の魅力を少しでも知ってもらいまた来たいと思ってもらい、より深い観光をしに戻ってくれるような仕掛けを配置した」
3日間のイベントは終わりましたが、期間中、実施されていたスタンプラリーは常設されることが決まっています。
今回のイベントとは異なる限定のポケモンが捕まえられるということで長崎への再度の訪問につなげたいとしています。
なぜ開催地が長崎になったのかについて、主催者は、安全に快適なプレイができるかを重要視していて、大勢の人がゲームをしてもネットワーク回線が安定していること、公園など街に大勢の人が集まれる場所があること、各地からの交通アクセスが十分に整っていて一定数のホテルが提供できること、以上の条件が確保されたためと話しています。