長崎大学のBSLー4施設で危険度が高い病原体の扱いを国が認めたことについて、近隣住民が取り消しを求めている裁判の初弁論が開かれました。
訴えを起こしているのは、BSL-4施設がある長崎大学坂本キャンパスの近隣住民3人です。
訴状によると3人は、国が2025年1月、危険度の高い「一種病原体」の扱いを認めたことに対し、施設が耐震強度の技術基準に施設が適合していないなどとして取り消すよう求めています。
長崎地裁で開かれた初弁論で、原告のひとりが意見陳述に立ちました。
原告は、施設の近くにある小江原断層や地震をきっかけにウイルス漏洩のおそれを指摘した上で、「生命、身体を害するだけでなく、移動制限を受ける可能性もある」「複合被害に直面するのは近隣住民だ」と主張しました。
被告側は請求の却下を求めています。