10月に行われた東北地方の清酒の品質を競う鑑評会の結果が公表され、県内15の蔵元が入賞した。このうち山形市の「秀鳳酒造場」が、最優秀賞に次ぐ“評価員特別賞”を獲得した。

東北清酒鑑評会は清酒の製造技術や品質の向上を目的として、仙台国税局が1962年から管内の東北6県を対象に毎年行なっているもの。

2025年は、東北6県の142の蔵元から「吟醸酒」「純米酒」の2つの部門に、計261点が出品された。

県内からは30の蔵元が出品し、15の蔵元が入賞にあたる優等賞に選ばれた。
このうち純米酒の部で、山形市の老舗・秀鳳酒造場が最優秀賞に次ぐ“評価員特別賞”に選ばれた。

秀鳳酒造場が今回出品したのは「秀鳳純米大吟醸」。
評価員は「甘味とシャープな酸味が味わいの骨格となり、コクの苦味が複雑な余韻を生む」などとコメントしている。

(秀鳳酒造場・相田勝之杜氏)
「ふくみもあり後味にキレがあるのが特徴」

秀鳳酒造場は、これまで東北清酒鑑評会で優等賞に何度も選ばれてきたが、評価員特別賞は今回が初めて。

(秀鳳酒造場・相田勝之杜氏)
「大変名誉なことで、作る側としては評価してもらったことは本当にうれいしい限り」

秀鳳酒造場は1890年に創業で、2023年の全国新酒鑑評会で金賞を受賞している。
日本酒の魅力を海外へ伝えようと2016年から輸出にも力を入れていて、現在は、中国・アメリカ・フランスなど16カ国へ輸出している。

(秀鳳酒造場・武田秀和社長)
「ブラッシュアップしてきた内容が認められたと思うので、多くの人に飲んでもらえるように頑張っていく」

評価員特別賞に輝いた「秀鳳純米大吟醸」は、2025年度内の販売を予定している。

さくらんぼテレビ
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