村川透監督が、ふるさと村山市を舞台に製作する映画がクランクインした。関係者は、映画公開後にロケ地を訪れるファンや観光客が増えることにも期待を寄せている。
10日に撮影が始まったのは、村山市を舞台にしたハードボイルド映画「ラストダンス最後の遊戯」。
クランクインを前に村川透監督の私設ホール・アクトザールMで撮影の安全祈願式が行われ、監督をはじめ出演者や撮影スタッフ・市の関係者など約80人が参加して撮影中の安全と映画の成功を祈願した。
(企画・プロデュース・柏原寛司さん)
「都会のハードボイルドと地方のハードボイルドの風景がある。村山市のいろいろな所を見ていくと、どちらかというと西部劇に近くなる。都会のアクションとは違う面白さのアクションをやってみたい」
村川監督がふるさと村山市を舞台に撮影を行う「ラストダンス最後の遊戯」は、柄本佑(たすく)さんと宇崎竜童さんが主演を務める。
1978年に公開された松田優作さん主演映画「最も危険な遊戯」をはじめとする遊戯シリーズの約半世紀ぶりの最新作となる。
ストーリーは、柄本さんが演じる元刑事の探し屋が、松田優作さんが演じ45年前に姿を消した伝説の殺し屋・鳴海昌平を探すよう暴力団の会長から依頼を受け、村山市を訪れる。
市内のバーで出会う宇崎さん演じる初老の男が鳴海ではないかと探る中、村山市を舞台に2人の「遊戯」が始まる。
映画「さらばあぶない刑事」以来、10年ぶりに村川監督が作り上げるハードボイルドの世界に、村山市の志布市長も「映画をきっかけに多くの観光客に来てほしい」と期待を寄せている。
(村山市・志布隆夫市長)
「こんなに大々的な映画のロケはなかった。監督に感謝している。村山市も全力を上げて取り組みたい」
(村川透監督)
「みんなが集まってくれて千軍万馬。これほどいいことはない。絶対スタッフを信じて未来を信じて臨むので、みなさんのご助力をいただければありがたい」
撮影は、市役所や東沢バラ公園・ボートハウスなど市内各所で11月末まで行われる。