障がいがある人たちに憧れの1日を体験してもらおうというイベントが10日、福岡県北九州市で開かれ、会場は笑顔と涙に包まれました。

鏡の前でヘアメイクに臨む人たち。

北九州市のホテルで開かれた、あるイベントの参加者たちです。

◆参加者
「めっちゃ楽しみ。すぐ出たい」

Q.参加した理由は?
◆参加者
「思い出に残るような経験をしてみたいと思って(参加した)」

そのイベントとは「あなたのウェディング」。

障がいがある人とその家族に、結婚式を体験して一生の思い出を作ってもらおうと企画されたもので、今回で3回目となります。

◆障がい者によるSDGs 一柳泰造 代表
「障がい者は結婚式やドレスを着る機会が少ないという声をたくさん聞いたので、両親がまだ元気なうちとか、(勤務先の)事業所の人と一緒に歩いたり、思い出を作ってあげたい、というのがきっかけ」

今回の参加者は10代から70代の男女19人。

自分で選んだドレスやスーツに身を包み、スポットライトを浴びながら堂々とランウェイを歩きます。

障がい者向けの就労施設で働く山本徳香さん(19)。

夢にまで見たこの日を楽しみにしていました。

Qきょうはどんなドレスを?
◆山本徳香さん
「キラキラの白ドレス(を選んだ)。すごくすごく頑張りたいです」

父親の賢治さんと共に笑顔でランウェイを歩きました。

◆山本徳香さん
「うれしかったです」

◆徳香さんの父 賢治さん
「泣きそうになりましたね。(今後も)思い出をいっぱい作って、皆さんの協力をいただいて人生が豊かになればいい」

参加者はもちろん、支える家族にとってもかけがえのない1日となったウェディングイベント。

主催者は「このイベントが、新たなことに挑戦する勇気につながれば」と話していました。

テレビ西日本
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