スマートフォンの位置情報を活用して、現実世界でポケモンを捕まえる人気ゲームアプリ「ポケモンGO」の周遊型リアルイベント「ワイルドエリア」が、7日から3日間にわたり長崎市で開催されている。街中はスマホ片手に行き交う人たちがあふれている。
街がポケモン一色に!
7日に始まった「ポケモンGO」の周遊型リアルイベント「ワイルドエリア」。
長崎市の水辺の森公園をはじめとする会場には、初登場や色違いのポケモンを求めて国内外から多くのプレイヤーが集結した。
東京から訪れた参加者は「強いポケモンがいっぱい出るのでたくさん捕まえるのが楽しみで、友達、家族と来た。色違いをいっぱい捕まえたい」と語る。
海外からも集結!フィリピンからの参加者は「ポケモンGOをしながら長崎の街を歩くのはすごくいい体験。とても楽しみにしている」と期待を寄せている。
「ポケモン」を通じて交流も
会場ではカードを掲げて歩くプレイヤーの姿も見られる。
プレイヤー同士でポケモンを交換するのだ。
プレイヤー同士や地元の人との「交流」もイベントの楽しみ方の一つであり、人と人とのつながりを作ることがリアルイベント開催の狙いとなっている。
開発元のナイアンティックのシニアディレクター河村悠生氏は「人と人とつながりを作りながら、町や地域で楽しく探索・歩いて楽しんでもらえたらという意義でやっている。いろんな所で“初めまして”とプレイヤー同士で新しいつながりを作ってくれているのを見て、実施できてよかった」と話した。
チケットがなくても楽しめる!
イベント参加にはチケットが必要だが、すでに完売。しかし、チケットがなくても無料で楽しめるエリアも用意されている。
JR長崎駅では「ながさき未来応援ポケモン」のデンリュウ、ピカチュウがやってくるグリーティングが1日6回予定されている。(①9:30,②10:50、③12:10、④14:00、⑤15:20、⑥16:40)
APACライフイベント統括の三宅那月氏は「フォトスポットやバルーンなどがあり、どなたでも利用でき、家族でおでかけする計画をしている人はみんなできて、完全に無料なので楽しんでほしい」と話した。
会場は長崎スタジアムシティ、JR長崎駅、長崎水辺の森公園、浜町アーケードや新地中華街など長崎市中心部を周遊する形で設定されている。
長崎を訪れる人は20~30万人か?
「ポケモンGO」のリアルイベントは2024年に福岡で初めて開催され、大きな経済波及効果をもたらした実績がある。
福岡での開催では世界各国から約3万6000人のプレイヤーが参加し、福岡市内には39万6000人が訪れた。その経済効果は42億円を超えたという。
長崎大学経済学部の山口純哉准教授は「長崎の場合交通利便性考えるとおそらく20~30万人が集まるだろう。一定の効果はあると思う。これを起爆剤に、長崎のよさを知ってもらって、リピーター化することを期待したい」と語る。
一方で、市民生活への配慮も必要と指摘する。
「一気にお客さんが押し寄せてくるのでキャパを超える可能性が非常に高い。宿泊施設、交通など市民生活に影響が出る。受け入れるのなら主催者と調整しながら安全安心が市民・観光客ともに守られるような受け入れ態勢を整えてほしい」と話す。
イベントは9日まで。長崎はあちこちで「ポケモンGO」な人でいっぱいとなりそうだ。
(テレビ長崎)
