各地でクマによる被害が相次いでいることを受け、自民党は31日、緊急対策プロジェクトチーム(PT)を立ち上げた。
初回会合に出席した小林政調会長は、2025年度のクマによる死者が既に12人と過去最多となっていることについて「非常に深刻な状況だ」と述べ、「速やかに実効性ある駆除対策を打ち出していかなければいけない」と強調した。
会合には環境省や警察庁など関係省庁からも担当者が出席し、直ちに実施すべき対策について自民党側が申し入れを行った。
申し入れで自民党側は、クマ対応にあたる人員を増やすための「機動隊の派遣」「駆除できる人材の育成」「猟友会と連携してのハンター増員支援」などに加え、「自治体間で異なっている捕獲手当の標準化」「箱わななどの資機材を購入する自治体の負担を軽減する予算措置」などの財政支援や、外国人向けに注意喚起の多言語対応も求めた。
会合の出席者からは、侵入経路を検証し必要に応じて木々を伐採したり緩衝地帯を設けることなどについても意見が出たという。
自民党は、来週もPTを開いて秋田県などから聴き取りを行うとともに、随時政府に申し入れるとしている。
 
     
       
       
         
         
        