春高バレー鹿児島県予選、2025年10月31日の開幕を前に有力校を紹介するシリーズ、めざせ春高。最終回は、第1シードの鹿児島女子高校バレーボール部だ。
県内最多の出場回数を誇る伝統校
鹿児島女子は春高バレー出場回数が県内最多の37回を数える。2025年の県内大会では全て優勝しており、その実力は折り紙付きだ。神川監督は就任19年目を迎え、今年のチームについて「コンビバレーの精度も高く、全国でもベスト4に入る力がある」と自信をのぞかせている。

エース山下凛華選手の特別な思い
チームの中心となるのは、1年生からエースを務める3年生の山下凛華選手。最高到達点はチーム最高の295センチを誇り、右腕から放たれるスパイクは重たい音を立ててコートに落ちる。
そんな山下選手には春高バレーに特別な思いがある。「レシーブの練習中に他の人の身体の下に自分の腕が入って、そのままグルグルってなって切れました」
2大会前の春高バレーでは、エースナンバーを背負って出場するはずだった。しかし、大会直前に右肘の靱帯を断裂する怪我を負い、ベンチから見守るしかできなかったのだ。「春高の舞台は特別だったので(仲間に)頑張って欲しいと思う反面、自分が(コートに)立てない悔しさが大きくて。2025年こそ絶対に(春高の舞台に)立って、日本一にリベンジしたい」
山下選手の言葉からは、春高バレーへの熱い思いと、怪我を乗り越えた先にある高い目標が感じられる。

3年生中心の強固なチームワーク
鹿児島女子の強みは、スターティングメンバー全員が3年生という点だ。長年培ってきた信頼関係が、コート上での連携に表れている。
山下京香キャプテンは「意地があるのと、粘り強さはどこのチームにも負けないと思います!」と自信を見せる。"強い絆"を武器に、拾ってつなぐ伝統の「鹿女子バレー」で2年ぶりの春高出場を目指している。
伝統と実績に裏打ちされた自信
鹿児島女子バレーボール部は、長い歴史の中で培われた技術と精神力を受け継いできた。神川監督の長年の指導のもと、チームは安定した実力を発揮し続けている。
 
スターティングメンバー6人全員が3年生という経験値の高さも、チームの大きな強みだ。怪我から復帰した山下凛華選手を中心に、チームの結束力は一層強まっている。
10月31日に開幕する春高バレー鹿児島県予選。鹿児島女子の選手たちが、どのような戦いを見せてくれるのか注目だ。

 
       
         
         
        