1月27日に公示され、新潟県内から19人が立候補している衆議院議員選挙についてシリーズでお伝えします。今回は、原発の立地する柏崎市や長岡市など中越地域を含む〈新潟4区〉。雪が降りしきる中でも立候補した4人の訴えは熱を帯びています。
■自民・元 鷲尾候補|高市人気・保守分裂回避で議席奪還狙う
新潟4区には届け出順に自民党の元職・鷲尾英一郎さん、中道改革連合の前職・米山隆一さん、国民民主党の新人・野村泰暉さん、参政党の新人・大矢寿乃さんの4人が立候補しています。
【自民・元 鷲尾英一郎 候補】
「政策の推進力のために、高市政権に力をお与えいただきたい。こちらの選挙区では、私、鷲尾英一郎に力をいただきたいわけであります」
長岡市で行った第一声で、高市首相の名前を前面に出していたのは、自民党の元職・鷲尾さんです。
【自民・元 鷲尾英一郎 候補】
「高市首相がおっしゃっていたとおり、高市政権を選ぶのか、他の政権を選ぶのかということであるので、政権選択選挙だと思っています。これが一番の争点です」
前回は政治資金問題などで自民党に逆風が吹き荒れ、比例復活も叶わず落選した鷲尾さんですが、今回は一転、高市首相の高い支持率を追い風に議席奪還を誓います。
さらに、前回、自民党の公認を得られず無所属で出馬した泉田裕彦元衆院議員が今回は出馬を断念したため、保守分裂の危機を回避。
そんな好材料の揃う鷲尾さんには、強力な助っ人もかけつけます。
【自民 小泉進次郎 防衛相】
「ここは絶対に落とせない。そういう方のところに、なんとか行きたいと思ったんです」
小泉進次郎防衛相が公示日に長岡入り。選挙戦のスタートを勢いづけました。
【自民 小泉進次郎 防衛相】
「何が争点なのか、一つは間違いなく安全保障。安全保障で党がまとまらないということが国家に何をもたらすかということを私は当時、長島(忠美)先生と野党時代にみていた。重要な安全保障の政策を担えるのはどこなのか、誰なのか、答えは明らかじゃないですか」
【自民・元 鷲尾英一郎 候補】
「内政にあっても、外交にあっても、高市政権しかこの日本のいま舵取りすることはできない。私はその確信のもとでなんとかこの総選挙、皆さんと共に勝ち抜きたい。一昨年の悔しさをばねに勝ち抜きたい」
強力な支援を受け、初日からアクセル全開の鷲尾さんですが、自身の代名詞でもある自転車街宣は今回、封印するようです。
【自民・元 鷲尾英一郎 候補】
「いや、自転車は…ちょっと難しい。やっぱり危険だと思う。きょうも非常に雪が降って動きにくい状況だったので、なかなか街頭で人を集めてというのは難しいかなと実感している」
■中道・前 米山候補|得意のSNSも活用 野党の力結集で議席死守へ
36年ぶりとなる真冬の選挙で雪の影響を受けているのは、ほかの候補も同じです。
【中道・前 米山隆一 候補】
「聞いている人も大変だから、そこには色々苦労する。時間もなかなか読めない、道路も渋滞してしまうので、街頭演説の数自体も減らしている」
冬の天候を考慮して街頭演説の回数や演説時間を減らすなど、これまでとは異なる戦略で戦う中道改革連合の前職・米山さん。
ただ、ひとたびマイクを握れば、これまで同じようにその訴えには力が入ります。
【中道・前 米山隆一 候補】
「政府と日銀の政策協定をちゃんと修正して、無駄なばらまきは辞めてちゃんと持続可能な財政運営にする。無駄な医療をちゃんと省いて、効率的にやる。そうして皆さんの社会保障負担を減らしながら、しかし、しっかり安心できる、そんな制度をぜひつくらせてください」
有権者に直接訴える機会を減らさざるを得ない状況の中、米山さんは昼食を取りながら自身のスマートフォンをチェック。
【中道・前 米山隆一 候補】
「街宣の数も少なくなるので、そこは色んな方法でやっていくしかないと思う。何かを調べようと思ったらSNSで情報収集みたいなことに変わっているので」
米山さんは自身が得意とするSNSを活用し、選挙期間中の活動や昼食風景などを動画に収め、発信していました。
【中道・前 米山隆一 候補】
「意外にこの串カツっぽいのが、子どもだから好き。(Q.カツが入っていたということは?)たぶん、気を遣ってくれたんでしょうね」
今回は新党を結成した公明党の援護も受けながら、支持拡大に奔走する考えですが…
【立憲 笠原晴彦 県議】
「この選挙はやっぱり時間がなかったので、たぶんお互いの今までの選挙のやり方の中でたぶん支えてくれていると思っているが、一緒に組んでという状態までは、まだ連絡体制が取れていない」
短期決戦のため、支援体制は戦いながら整えているのが現状。野党勢力の力を結集しながら議席の死守を目指します。
【中道・前 米山隆一 候補】
「物価高対策というか、経済対策と社会保障、この2つが柱になると思う。そのほか、様々な課題も訴えていきたい。あとは全力で頑張るしかないので、全力で頑張る」
■国民民主・新 野村候補|県内最年少候補者 手取り増やす経済対策を訴え
この現職と元職の一騎打ちに待ったをかけるのが、公示直前に立候補を表明したIT企業経営者で国民民主党の新人・野村さんです。
【国民民主・新 野村泰暉 候補】
「本当にいいのか、本当にできるのかとお話をいただきました。それでも私は、この新潟、そして、この日本の将来を諦めてはいません。絶対に良くなる、良くできる、その覚悟と決意を持って、この12日間、衆議院選挙を戦い抜きたいと思います」
27歳と、県内の候補者の中では最年少の野村さんは、会社員時代に感じた社会保険料の負担の大きさや物価高などで生活に苦しむ人たちの声を聞く中で国民民主党の掲げる手取りを増やす経済対策に共感。国政への挑戦を決めたといいます。
【国民民主・新 野村泰暉 候補】
「批判だけをするのではなくて、どうやったら解決できるのか、解決策を示し、実際に解決に導いてきました。このようなスタンスに私も共鳴し、今回、国民民主党からチャレンジする決意をいたしました。もっと手取りを増やすという、我々国民民主党の掲げる政策というのを実現、これらを通じながら多くの皆様に経済成長と生活が豊かになっている実感というものが届くように精一杯頑張っていきたい」
■参政・新 大矢候補|草の根で支持拡大へ 消費税の段階的廃止を訴え
一方、去年夏の参院選で14議席を獲得した参政党は今回の衆院選で県内すべての小選挙区から候補者を擁立。
新潟4区からは2人の子どもを持つ介護福祉士の大矢さんが立候補しました。
【参政・新 大矢寿乃 候補】
「国民の暮らしを支える、いま私たちがこんなに苦しい思いをしているのも、豊かな暮らしを取り戻せるのも、全部政治が関わっています。消費税廃止・積極税財政、そして、国民の所得を倍増させたい」
選挙初挑戦に加え、大雪の中での選挙戦にとまどいながらも、ボランティアで集まったスタッフと共に草の根で支持拡大を図る大矢さん。訴えるのは暮らしを圧迫しているとする消費税の段階的廃止です。
【参政・新 大矢寿乃 候補】
「今の日本をつくったのは、無関心であった私たちなんです。一部の裕福な人だけが儲かるようなこの仕組みを変えていかないと、私たちの暮らしは良くなりません。選択肢があるので、前回の選挙とは違うんじゃないかなと思うので、そこは皆さんに意識してもらって、訴えが届くように話をしていきたい」
急転直下の真冬の政治決戦。はたして4区の議席を手にするのは…投開票は2月8日に行われます。