2025年9月、2万円の大台を超えた「金」。

 安全な資産として今、大きな注目を集めています。

 金の価格は今後どうなっていくとみられているのでしょうか。

 2026年の干支(えと)である馬は232万円、おりんは1900万円です。

 現在、札幌三越で開催中の「大黄金展」です。

 「今回の黄金展、見どころはこちらです。金箔1500枚以上を使用した等身大の大谷翔平選手です」(有田慈彦ディレクター)

 ワールドシリーズで活躍中の大谷翔平選手は、等身大の黄金像で登場しました。

 価格は大谷選手が昨シーズン記録した50本塁打・50盗塁にちなんで5500万円です。

 2025年に入って金の価格は高騰しています。

 10月30日の1グラムあたりの店頭小売価格は2万1479円です。

 今年1月から6000円以上も上がっていて、ここ10年間では4倍以上の値上がりです。

 「大黄金展」を主催した金の販売・買取会社では…

 「(買い取りの)問い合わせも例年の3倍、4倍近く増えています。2000年に1グラム1000円前後の価格がいまは2万円を超えてきている。そういった魅力も強く感じているのでは。かなり勉強をしている人も増えている」(SGC 澤田和英さん)

 大黄金展の会場でも金の買取コーナーには多くの人たちが。

 こちらの60代男性は父親から受け継いだ18金の指輪2個を査定してもらいました。

 「19万9200円です」(担当者)

 「そんなにするんですか」(査定に来た男性)

 「18金の価格です」(担当者)

 「若いころから金をかき集めていれば良かったと思います。私は残すつもりではいますけど、息子の世代ではどうするのか」(査定に来た男性)

 金が今なぜ高くなっているのか。

 価格高騰にはあの人の動きが大きく影響しているというのです。

 「トランプ大統領が関税をかけたことが一番大きな理由だと思います」

 「世界経済の先行きの懸念が高まって、安全資産としての金が買われたのが大きな理由としてあげられます」(いずれもニッセイ基礎研究所 上野剛志さん)

 「金は安全資産であることが大きな特徴としてありますから、株や国債、現金などの金融資産は景気の悪化で発行元の信用力が下がると価値が下がったり、最悪、紙くずになったりしかねない」

 「金は発行元はない、景気悪化の影響を受けづらい強みがあります」(いずれもニッセイ基礎研究所 上野剛志さん)

北海道文化放送
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