福岡県久留米市にある雑居ビルで26日に見つかった白骨化遺体は、生存していれば55歳の男性であることが分かりました。
警察によりますと、26日午後5時すぎ、久留米市日吉町にある5階建て雑居ビルの関係者から「白骨化した遺体を発見した」と110番通報がありました。
遺体は5階のエレベーターホールで見つかり、大きなバッグを枕にしたような状態であおむけに倒れていたいうことです。
遺体は白骨化が進みTシャツや長ズボンを着用していて、着衣の乱れや目立った外傷はありませんでした。
このビルは3階から上のフロアは約30年にわたり使われておらず、3階の階段にはバリケードが置かれていました。
その後、警察が身元の特定を進め、発見現場付近にあった免許証や親族のDNA鑑定などから、遺体は住所不定・職業不詳で、生存していれば55歳の男性・大曲豊(おおまがり・ゆたか)さんであることが分かりました。
司法解剖の結果、大曲さんの死因は不明で、死後4〜5年が経過していて、最後の生存確認は15年ほど前に佐賀県の親族を訪ねてきたときだということです。
警察は事件・事故の両面で調べています。