電子レンジが800円、電気ストーブが500円、中には「0円」の商品も。

驚くほど安いのにはワケがある九州初の店舗が10月30日、福岡県宗像市にオープンしました。

電子レンジが800円。

これからの季節に欠かせない暖房器具(電気ストーブ)が500円。

30日に宗像市にオープンした「ジモティースポット」です。

まだ使える不要な物をウェブ上の掲示板を介して近場の人同士で譲り合う「ジモティー」の実店舗で、九州で初めてオープンしました。

店内には市民から持ち込まれた不用品がお値打ち価格でずらり!

◆記者リポート
「まだ使える商品をリユースすることが一番の目的ということで、こちらには0円と書かれた商品も置かれています」

ラジカセを800円で購入した女性もいました。

◆ラジカセを購入した客(70代)
「お手頃です。昔のカセットテープがいっぱいあるので、聞いてみて要るのと要らないのと仕分けて楽しみたいと思う」

一方、こちらの男性は釣りで使うライフジャケットを購入しました。

◆ライフジャケットを購入した客(70代)
「250円くらい。こういう品物に出会えるとリユースの使い道としていいと思う」

宗像市はリユースの推進を目指し4年前にジモティーと協定を締結していて、官民連携でごみを減らす取り組みを進めています。

◆宗像市環境課 松成修平さん
「粗大ごみの大きな家具・家電はとても重たいものなので、リユースされていくと(ごみ)総排出量を減らす問題に大きく貢献できる。市民の方もどんどん利用してごみの総排出量を減らしていけたらいい」

店内の商品の購入は誰でもできますが、不要品を持ち込めるのは宗像市民に限ります。

取材中、大きなガスコンロを持ち込んだ地元の人は…

◆来店客(70代)
「ほとんど使っていないけど、家に置いておいても仕方ないので、無料で引き取ってくれるということで」

粗大ごみ扱いとして捨てれば有料ですが、店では無料で引き取ってくれました。

譲る方・譲られる方の双方にメリットがあるこの取り組み。

宗像市では2034年度までに約3000トンのごみの削減を目指しています。

テレビ西日本
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