岡山市が進める新アリーナ構想を巡って、岡山県の参画を求める大森雅夫市長との対面での協議には応じないとした伊原木隆太知事。その理由について、アリーナに対する「民意」を挙げました。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「前に進める変化は起きていない」
10月29日の会見で、対面協議を断った理由を示した伊原木知事。その背景についても言及しました。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「市長選で前向きに進める候補と後ろ向きな候補の得票数の合計など色々な判断材料がある。今の状況から近々(の会談)はなさそう」
最大収容人数、1万人。建設費は約280億円を見積もる市のアリーナ構想。構想を推進する大森市長は、10月5日に行われた岡山市長選で、アリーナに否定的な新人3人を退けて4選を果たしました。
しかし、その新人3人の得票数を合計すると大森市長の得票を上回っていました。さらに、県に整備を求め50万を超える署名が提出されたJ1ファジアーノ岡山の新スタジアムとアリーナ構想を比べ、「民意」の違いを強調しました。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「50万筆の署名を持ってきたスタジアム。意思が示されたので真剣に検討している。アリーナは肌感覚で感じていない。その時点でない」
これまでも公園の修繕費を巡る負担金問題など意見が食い違ってきた伊原木知事と大森市長。今後の関係について質問されると…。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「関係が維持できるよう努めたい。関係が壊れたりさらに悪化するようなことはしたくない。」