2024年度、長崎県内の公立学校から報告された不登校といじめの件数は、ともに前の年度より増えました。
県教育委員会によりますと、2024年度、県内の小・中学校、高校526校から報告があった不登校は、前の年度より18件多い4113件でした。
9年連続で増え、過去最多です。
中学校、高校では減ったものの、小学校で137件、約1割増えました。
最も多い理由は、生活環境の変化や学業不振などによる「生活リズムの不調」です。
一方で、フリースクールなど受け皿となる施設が整備され、保護者が子供を無理に学校に行かせようとしないと考えるようになったことも背景にあります。
県教育庁 児童生徒支援課 山川雅弘 参事
「不登校の状態にある子どもや、学校に行きづらさを感じる子どもへの支援を中心に行っていたけれど」「教職員や保護者などに目を向けた対策を取って行く必要がある」
いじめの認知件数は、前の年度より197件多い2500件で、小・中学校、高校、特別支援学校すべてで増えました。
理由として、他人とのコミュニケーションが苦手になっていることや、SNSの普及でインターネットでのトラブルが増えていることを挙げられています。
県教育委員会では学校や保護者、警察など、関係機関との連携を図って、不登校やいじめの増加に歯止めをかけたいとしています。