日本を訪問していたアメリカのトランプ大統領は3日間の日程を終え、29日午後、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領との会談に臨んでいます。

青井実キャスター:
パックンはトランプ大統領をどう見ましたか?

SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
2人の関係作りが一番の目的なので、その目的は達成できたと思います。トランプ氏は高市新首相の国内アピールも手伝ったし、高市首相からは結構おいしいもの・うれしいものを提供したかなと思います。ただ、手土産でいうと、トランプ氏が防衛費の増額前倒しとか投資とか結構いいものを持って帰っているけど、くれているものはあまり見えてこないですよね。

宮司愛海キャスター:
合意内容でいうと日米間で80兆円、日本からアメリカに投資するという内容に合意しています。この合意に関して、日米両政府の発表によると、複数の企業が関心を持っているということがわかりました。例えば、エネルギーやAI(人工知能)向け電源開発などといった分野です。

エネルギー分野では、ソフトバンクグループが大規模な電力インフラ構築のための設計や運用などを提案し、AIインフラの強化では東芝や日立製作所・パナソニックなどが関心を持っているようです。こういった事業規模について、まだ全容は見えていませんが、現時点では総額約4000億ドル、日本円で約60兆円ということです。

28日夜に財界人との夕食会もトランプ大統領との間で設けられましたが、アメリカ側にとってはもちろんプラスなわけですよね。

SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
大きな自慢材料だと思いますが今、アメリカのニュースはいろいろなトピックで忙しくてどこまで浸透してくるかわからないです。日本側から見れば、アメリカに投資することは悪いことではないですが、覚えていただきたいのはこの前から日本はアメリカに直接、投資している国。そして、アメリカ人を多く雇用している国としてどちらもナンバー1ですよ。アメリカの大お得意さまなので、これからいろいろ強く求めてもいいと思います。日本はアメリカにとって大事だということを自覚してほしいです。

宮司愛海キャスター:
日本側が何を得られるのかも、同時に考えて提示してほしいと思いますね。