北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相は28日、ロシアの隣国ベラルーシで開催中のユーラシア安全保障会議で演説し、アメリカが地域で軍事力を拡大しているとして強く批判しました。
崔外相は演説で、「アメリカの行動によって世界全体の安全保証が揺らいでいる」と指摘した上で、朝鮮半島周辺での軍事演習について、「主権を脅かす行動であり、核衝突の危険を感じている」と警告しました。
その上で「アメリカの狂ったような軍事力の拡大は、決して安全保証に寄与するものではない」と述べて強く非難しました。
アメリカのトランプ大統領は、29日からの韓国訪問の際に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との直接会談実現に意欲を示していますが、こうした中で、北朝鮮側がアメリカ側を強くけん制した形です。