東京・日本橋で、様々な宇宙体験ができるアジア最大級の宇宙ビジネスイベントが始まりました。
まるで高級レストランで提供される前菜のような料理。
実は宇宙旅行の機内食を想定しています。
28日から東京・日本橋で開催されているアジア最大級の宇宙ビジネスイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK 2025」。
5回目となる2025年は、国内外から100を超える企業と団体が参加し、新たな宇宙体験を提供しています。
建設会社の大林組のブースではVRを使った月面散歩が体験できます。
さらに、夢の宇宙旅行がついに手の届くものに。
日本旅行などは、宇宙食体験や宇宙施設ツアーを企画しているほか、2040年代をめどに宇宙空間に滞在できる旅行を提供すると発表しました。
日本旅行 宇宙事業推進チーム マネージャー・中島修さん:
宇宙旅行というと少し遠い存在だと思うが、宇宙機を開発している会社と一緒に誰もが行ける世界をつくっていくことで、来年度申し込み受け付け開始を目指した準備を進める。
今後は宇宙旅行を充実させるためのエンターテインメントや食事などを考えていきたいといいます。
2035年には市場規模が約280兆円まで成長すると予測されている宇宙ビジネス。
このイベントを企画した三井不動産が新たに発表したのは、ESA(欧州宇宙機関)がアジアで初めて開設する活動拠点です。
三井不動産 イノベーション推進本部長・山下和則さん:
日本橋は宇宙を通じて、世界と日本を結ぶ町としてさらに進化していく。
ヨーロッパと日本の宇宙ビジネスや研究をつなぐハブとして設立され、JAXA(宇宙航空研究開発機構)や国内の宇宙関連企業との連携を強化することが狙いです。
三井不動産イノベーション推進本部長・山下和則さん:
日本橋はJAXAやいろんな企業が集積しているので、ここにESAが来ることによって相乗効果を発揮して連携していくと期待している。我々街づくりを通じてそのような方をつないでいくことも非常に重要なテーマだと考えているので、産業の成長を後押ししていきたい。