来日中のトランプ大統領との首脳会談を含む一連の日程を終えた高市首相は、「日米同盟をさらなる高みに引き上げられると確信した」と強調しました。
日米首脳会談の前、迎賓館で出迎えた高市首相は、トランプ大統領と笑顔で握手し、通訳を介さず英語で会話しました。
会談の冒頭、両首脳はともに関係が深い安倍元首相の名前を何度も口にし、関係構築を演出する場面もありました。
高市首相:
安倍元総理からは、よくトランプ大統領のダイナミックな外交について話を聞いていました。世界の平和と安定へのトランプ大統領の揺るぎないコミットを高く評価します。日米同盟の新たな黄金時代をトランプ大統領と共につくり上げていきたい。
トランプ大統領:
安倍晋三氏もかなり喜んでいると思う。アメリカを代表して私の方からも祝したい。初の女性首相とは、とても大きなディール(出来事)だ。素晴らしい仕事をし、私たちは素晴らしい関係を築くだろう。
40分間に及ぶ会談で、高市首相は「日米同盟は世界で最も偉大な同盟になった」と述べ、トランプ大統領は「日本を尊敬している。疑問があれば何なりと言ってほしい」と応じました。
会談後、両首脳は日米関税合意と重要鉱物分野での協力に関する文書に署名しました。
その後、トランプ大統領は高市首相とともに拉致被害者の家族らと面会しました。
トランプ大統領:
我々は常にこの問題を心にとどめてきた。この問題は安倍元首相によって始まったもので、今は偉大な首相となる高市首相によって引き継がれている。
この後、高市首相とトランプ大統領は大統領専用ヘリに同乗し、神奈川県のアメリカ海軍横須賀基地を訪れました。
トランプ大統領が、原子力空母「ジョージ・ワシントン」の艦内で演説した際、高市首相もトランプ大統領に紹介され、演説しました。
高市首相:
私は決意しています。今後、日本の防衛力を抜本的に強化して、この地域の平和と安定により一層積極的に貢献していきます。
一連の日程を終えた高市首相は、首相官邸で記者団の取材に応じました。
高市首相:
幅広い分野での率直な議論を通じて、大きな成果を上げることができました。今後、トランプ大統領との間で日米同盟をさらなる高みに引き上げていくことができると確信をいたしました。
高市首相は「北朝鮮の拉致問題への理解と協力を求め、全面的な支持をいただいた」と述べました。