2022年8月豪雨で甚大な被害を受けた川西町で、小学生が災害の危険性を学ぶ特別授業が行われた。
この授業は、地質調査などを専門とする東京の会社・応用地質が全国で行っているもの。
川西町では、甚大な被害が発生した3年前の豪雨以降、毎年町内の小学校で授業が開かれている。
28日は、大塚小学校の5年生・6年生を対象に授業が行われ、川西町出身で山形営業所に勤務する貝羽哲郎さんが講師を務めた。
6年生の授業では、「大地のつくりと変化」をテーマに、地球の内部の構造や地震がなぜ起きるのかなどを教わった後、模型を使って地すべりが発生する原因について学んだ。
また、まとまった雨が川の上流に降れば、下流の大塚地区をはじめ川西町の広い範囲で浸水の被害が想定されることが説明された。
さらに地震が起きた際に発生する「液状化現象」の仕組みを学ぶ実験も行われ、児童たちはそのメカニズムについて理解を深めていた。
(児童)
「液状化の言葉は知っていたけど、どういうことが起きるのかは知らなかったので知ることができてよかった」
「3年前の豪雨で初めて水害を知った。ちょっとの雨でも心配な時は準備をして備えたい」
児童たちは、授業を通して災害の恐ろしさや日ごろの備えの大切さについてあらためて学んでいた。