カリブ海上空で渦巻く巨大な雲。
勢力を増しながら進むハリケーン「メリッサ」です。
メリッサは5段階中最も強いカテゴリー5に発達し、ジャマイカに接近中で、28日朝にかけて上陸する見込みです。
アメリカ国立ハリケーンセンターのジェイミー・ローム副所長:
ハリケーンの中心がジャマイカに上陸するのはほぼ確実な状況です。24時間以上、上空に滞在し、被害が2~3日続く可能性があります。
ジャマイカではこれだけの規模のハリケーンが直撃したことはなく、ホルネス首相は暴風雨による「大きな被害が予想される」として警戒を呼びかけています。
ジャマイカのホルネス首相:
現地でカテゴリー5を耐えうるインフラは皆無だ。
暴風雨に備え、住民は窓に板を打ち付けたり、屋根にブロックを置いたりするなどの作業に追われていました。
首都キングストンにあるスーパーマーケットの食料品売り場は、棚がガラガラです。
現地当局は国際空港や港を閉鎖し、住民には避難を呼びかけています。
一方、隣国のハイチやドミニカ共和国では、すでにハリケーンの被害が出ています。
ハイチ当局によりますと、住民の3650人以上が仮設住宅に避難したということです。
アメリカの国立ハリケーンセンターは、今回のハリケーンは動きが遅いため、壊滅的な洪水や地滑りなどが起きる可能性があると警告しています。