10月28日は県産ラ・フランスの販売開始基準日。山形市内のスーパー店頭では試食が行われた。ことしの味は消費者にどう評価されたのか取材した。
“果物の女王”ラ・フランス。
山形市のスーパーの店頭に、独特の形のフルーツがことしも並んだ。
(リポート)
「今日の試食で配られたラ・フランスです。みずみずしくて口の中に広がる甘味。これこそフルーツ王国やまがたのラ・フランスという味です」
県内では、県産のラ・フランスをよりおいしい状態で家庭に届けようと、収穫期と追熟期間を考慮した販売開始基準日が2013年から設定されている。
ことしは、10月28日が基準日となった。
ヤマザワ松見町店では、県やJAなどで組織した「おいしい山形推進機構」が、県産ラ・フランスの良さを知ってもらおうと、買い物客にラ・フランスを振舞った。
2025年は猛暑や雨不足などの天候が続いたため、ラ・フランスの実は全体的に小ぶりとなったが、日照量が多かったことで糖度は高いという。
試食した人たちはことしの県産ラ・フランスの出来に満足した様子で、箱買いをする人も見られた。
(客)
「おいしかった。(Q.出来は?)いつも通りおいしい」
「おいしかった。(Q.魅力は?)甘みがほかの果物にはない独特の甘み」
「『ことしは小さい』と言っていたが、小さくもなかった。親戚に送った。北海道ではとれないから大変喜ばれる」
(県園芸大国推進課・伊藤晃平技師)
「ことしのラ・フランスはやや小さいが、とても甘くておいしい。購入後、家で完熟させると甘味・香・舌ざわりが最高になる。一番いいラ・フランスを食べてほしい」
全国シェアの約8割を占める県産ラ・フランス。
県は2025年の生産量を1万2400トンと見込んでいて、平年の8割程度にとどまるという。