豚やイノシシに感染し、致死率の高い伝染病アフリカ豚熱が今月、台湾で確認された事を受け、畜産関係者などが参加した対策会議が28日に開かれました。

21日、台湾の養豚場で死亡した豚1頭からアフリカ豚熱のウイルスが検出されました。

国内ではこれまでアフリカ豚熱の感染は確認されていませんが、台湾に近い沖縄はクルーズ船の寄港や飛行機の直行便もあることから、ウイルスの侵入リスクが極めて高いとして沖縄県は28日、緊急の対策会議を開きました。

アフリカ豚熱は感染力や致死率が高いのが特徴で、人にうつることはありませんが、冷凍や燻製、塩漬けした肉でも長期間にわたり生存が確認されたとの報告もあります。

会議では1週間以内に台湾への渡航歴がある人を農場の衛生管理区域に立ち入らせないことや、野生生物の侵入防止策を設置するなどの対策を講じることなどが確認されました。

県は台湾での発生状況を注視しながら必要に応じて、防疫対策の見直しや強化を呼びかけていくとしています。

沖縄テレビ
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