子グマが銀行の駐車場に入り込み、市街地に出没しました。

警察や猟友会による対応も限界を迎えているように見えます。

一方、28日、秋田県知事が小泉防衛相に自衛隊の派遣を要請しました。

岩手・盛岡市の中心部を走行していた車のドライブレコーダーが捉えた黒い影。

市役所もある官庁街に現れたのは、子グマ。
銀行の敷地内へと侵入していきました。

午前7時前、子グマが逃げ込んだ銀行の地下駐車場に防護盾が持ち込まれるなど緊張が走ります。

3時間以上、地下駐車場に居座ったクマは、吹き矢で麻酔を打たれ捕獲されました。

さらに、約2km離れた大学にもクマが現れたのです。

午前11時55分ごろ、岩手大学の敷地内で学生が体長約1メートルのクマ1頭を発見。

大学は午後予定していた講義を全て休講する事態となりました。

一方、広島市では暗闇の中で目を光らせるクマ。
餌となる食べ物を物色しているのでしょうか。

町内会会長:
そこに上がっていった。1メートル以上はあるね。

クマが現れたとみられるのは、住宅と10メートルほどしか離れていない場所でした。

災害ともいえる状況に陥っているクマ被害。

28日、自衛官出身で秋田県の鈴木健太知事は小泉防衛相と面会し、クマの捕獲に伴う活動支援のための自衛隊派遣を要請しました。

自衛隊出身 秋田県・鈴木健太知事:
防衛省・自衛隊の力を借りなければ、国民の命が守れない。

小泉進次郎防衛相:
秋田県と協力して安全と安心を取り戻すべく、対処してまいりたい。

クマの出没が全国で相次ぐ中、一日も早い効果的な対策が求められます。