高校生バレーボーラーの夢舞台、春高バレーへの切符をかけた沖縄県予選の準決勝が27日に行われ、男女ともに決勝のカードが出そろいました。

女子の準決勝は2年ぶり11度目の頂点を狙う強豪・西原高校と、大会初優勝を目指す小禄が対戦。

今年度の直接対決では西原に勝利の無い小禄ですが、第1セットの序盤は粘り強いレシーブから得点に繋げ、互角の戦いを繰り広げます。

しかし西原は国スポでもエースを務めたチームの大黒柱・川根結香が力強いスパイクを決めると、中学時代の県選抜選手が今年新たに8人も加入した層の厚さをいかんなく発揮。中盤以降は小禄を大きく突き放し、セットカウント2-0で決勝進出を果たしました。

西原高校 川根結香主将:
決めて欲しいというみんなの繋ぎが乗った2本目(のトス)が上がってくると思うので、その想いもちゃんと感じながら最後決めてやるという気持ちを持って打ちたいと思っています

女子の決勝戦のもうひと枠を掴んだのは、知念高校でした。

キャプテンでセッターの瑞慶覧凜乃が相手ブロッカーに的を絞らせないトス回しでアタッカー陣を活かして得点。粘る前原高校を振り切り、ストレートで勝利しました。夢の全国オレンジコートの舞台まであと1勝です。

知念高校 瑞慶覧凜乃主将:
一番は親とか仲間とか、応援してくれている人に恩返しが出来るように頑張っていきたいです

一方の男子は、首里と美里工業の準決勝でフルセットの激闘に。

4年ぶりの頂点を目指す美里工業を苦しめたのは、身長193センチ、首里の絶対的エース崎山陽生。U-19日本代表に選ばれ、世界と戦った崎山が攻守に存在感を発揮して、最終第3セットだけで11得点の猛攻。

対する美里工業は2年生が主体。夏のインターハイや国スポで全国の舞台を経験するなど著しい成長を見せるエース花城賢斗や、ミドルブロッカー上田恭平が決定的な場面で確実に得点を挙げ、首里の猛追を振り切りました。

美里工業2年生 花城賢斗選手:
一番は勝ちたいという気持ちが大きかった。決勝戦ではどんなボールが上がっても決めて、「ザ・エース」と思われるような活躍を見せたいです

首里 崎山陽生選手:
(力を)発揮できたところも多かったですけど、要所要所でミスしてしまってたのがあとあと響いてしまって。(2年生は)新しいチーム作っていくと思うので、次は優勝して欲しい

決勝で美里工業は4連覇がかかる西原と対戦します。

沖縄テレビ
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