ジャーナリストの池上彰さんが26日、戦後80年などをテーマに講演し沖縄から平和の尊さを発信する意義について語りました。

立教大学が主催した講演会は、中高生とともに沖縄から平和について考えようと企画されたものです。

講師を務めたジャーナリストの池上彰さんは、世界各地で戦争や紛争が後を絶たないなか、これまでの歴史を学び平和の道標をみつけることが求められていると訴えました。

池上彰さん:
今私たちはどこにいるのか、どこから来てどこに行こうとしているのか。とりわけ悲惨な沖縄戦のことを知っているからこそ、平和の大切さをまた伝えることができるのではないか

高校生との座談会では、安全保障の考え方などについて生徒たちに解説しました。

池上彰さん:
安易に戦争なんか起こしたら大変なことになるんだということを知っておいてほしい。まずは私たちが自分の国の安全を守るその責任があるんだ、じゃあそのときはその責任においてうっかり戦争になったり殺し合いにならないようにするために、何ができるのか?そういう観点は持たなければいけない

参加した高校生は・・・

興南高校1年生 丸添悠一郎さん:
防衛するというのではなく、グローバルな視点で捉えたときに沖縄がこういう存在であったら、日本がこういう存在であったら、戦争自体がもともとなくなるよねという考え方を諭されたときに『確かに』という自分の中の心持ちも変わった気がします

那覇国際高校2年生 東恩納沙奈さん:
答えがないからこそ常に正解を探し求める、それも一方的な主張ではなくて過去からしっかり学んでエビデンスがある状態でしっかりと根拠に基づいて訴えていくことが大事なのかなと思いました

池上彰さん:
平和についてメッセージを発信していきたいという意欲も見せてくれました。沖縄にとっても日本にとっても明るい兆しではないかなと心強く思いました

生徒たちは平和な世界の実現に向けて、何が必要なのかについて思いを巡らせていました。

沖縄テレビ
沖縄テレビ

沖縄の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。