小泉進次郎防衛大臣は25日、航空自衛隊の横田基地と海上自衛隊の横須賀基地を視察し、防衛装備品の輸出について「私自身、防衛外交を展開する中でトップセールスを強化していきたい」と述べ、輸出拡大への強い意欲を示した。
小泉大臣は横須賀基地で、オーストラリアへの移転(輸出)が決まった「もがみ型」護衛艦の一種である、護衛艦「くまの」を視察し、「我が国の防衛産業が有する優れた技術力が結集した最新鋭の護衛艦であるということを強く実感した」と語った。
その上で「防衛装備移転は国際法に違反する侵略を受けている国、例えばロシアによる侵略を受けているウクライナなどへの支援のほか、我が国にとって望ましい安全保障環境を創出するためにも重要な政策的手段だ。今般のオーストラリアへの護衛艦の移転をはじめ、同盟国同士、国との間で防衛装備技術協力が拡大しているが、これは日本の装備品の高い技術力に対する世界からの期待の表れだ。この期待に応えることは、国際秩序の平和と安定につながるものであり、私自身防衛外交を展開する中で、トップセールスを強化していきたい」と強調した。
小泉大臣はさらに「国際秩序が大きく揺らぐ中、防衛装備移転をさらに推進していくための制度面の施策にもスピード感を持って取り組むことが重要だ。今般、自民党と日本維新の会との間で合意された5類型の撤廃という重みを踏まえ、防衛省自衛隊として防衛力の変革、防衛装備移転の拡大による防衛と経済の好循環を実現すべく、その必要性をしっかりと説明をするとともに、関係省庁と検討を行っていく」との意向を示した。
また、小泉大臣は、自身の地元の横須賀基地を訪れたことついて「私の地元・横須賀に防衛大臣としてこのように戻ることができたことは、私としても大変嬉しい。そしてその重責をひしひしと感じている」と述べた。
その上で「将来、次世代の若者たちが自衛隊に入ってよかった。そして、自衛隊の魅力を感じて自分のやりがい、生きがい、働きがいを生かすのは、自衛隊という職場があるんだ、生き方があるんだと思ってもらえるように自衛隊、防衛省の取り組み、活動を今まで以上に発信強化して、一人でも多くの方に自衛隊の姿を届けていきたい」と強調した。
