小学生、中学生の学習のつまずきを探る「たつじんテスト」と呼ばれる学習ツールがあります。
日系ブラジル人が多く住む出雲市で活用につなげようと市と開発者の大学教授などが連携してポルトガル語版を開発することになりました。
10月24日は、出雲市役所で出雲市の飯塚市長と「たつじんテスト」を開発した慶応義塾大学の今井むつみ名誉教授と、県立広島大学の中石ゆうこ教授が、ポルトガル語版の開発に向け協定書に署名しました。
「たつじんテスト」は従来の学力テストでは計れない「基礎的な思考力」などを探る学習コンテンツで、根本的な学習のつまずきの把握などを目的に島根県でも2025年度から本格的に利用が始まっていますが、外国語が母国語の場合、適切に結果が得られないことが課題となっていました。
出雲市では外国語を母国語とする児童・生徒の9割がポルトガル語を話すということで、市がポルトガル語版の開発を依頼していました。
慶応義塾大学・今井むつみ名誉教授:
先生に子どものつまづきが、ここにあったのかということを理解して納得していただくたのテストだと考えています。
2025年度中をめどに、市内の小中学校が協力してサンプル調査を行うなど、ブラジルにルーツを持つ子どもたちの生活や文化を踏まえた開発を進め、子どもたちの学習支援につなげたいとしています。